R7.4.18
毎日着るものに困ってしまうような天気が続いています。
如何お過ごしですか?
今年の ”さくら” は、永らく楽しませてくれました。
卒業式 から 入学式 まで 写真が撮れたでしょう。
建築部 松本です。
今回は、建築基準法について触れてみます。
2025年4月1日より建築基準法が改正され、新築住宅や商業建築の
省エネ基準適合が義務化されます。
また、4号特例の縮小や「新2号建築物」の追加など、確認申請の対象となる
建物が変更されます。

1.2025年の建築基準法改正、変更点と影響は?
建築基準法とは、建築物の敷地・構造・設備・用途に関する基準を定め、
国民の生命や健康、財産の保護を図る法律です。簡単に言うと 建物に関する
内容を取りまとめた法律といえます。
例えば、耐震性の低い家を建てられないようにして 地震から生命と財産を
守ったり、建物の高さや日照時間を決めて健康を守ってくれたりします。
なお、生命や財産などを守るため、建築基準法は度々改正されてきました。
2025年にも、様々な内容が改正される予定です。
2.2025年の建築基準法改正、何が目的?
2025年の建築基準法改正の目的は、建物の省エネ性能を高めることです。
2030年の温室効果ガス46%削減、2050年のカーボンニュートラル達成には、
建物の省エネ化が不可欠です。
建物を建築する際には多くの重機を利用し、温室効果ガスを発生させ、
建築材料を作るにあたって環境を破壊します。
建築時の温室効果ガス発生を抑制するのは難しいため、生活で発生する量を
抑えるのが目的です。
例えば、太陽光発電システムを搭載すれば電力消費が抑えられたり、
断熱性の高い家ならエアコンの使用量を低下させたりして、
温室効果ガスの発生を抑制できます。

3.大規模建築物の防火規定の変更
国内森林資源を有効に活用するため大規模建築物の木造化を推進
してきたものの、現状の法律のままでは木材の良さを
活かしきれていない現状が問題となっています。
現行法では、木造で大規模建築物を建てる場合、石膏ボードといった
不燃材料で木を覆わねばならず、見た目も機能もうまく活用されていませんでした。
*新国立競技場は国産木材をふんだんに使用しています。
木材は47都道府県の杉を使用し、それぞれの産地に向けた方角に
並べられています。
改正後は、大規模建築物の内部でも木材をむき出しに出来るようになり、
デザイン性の向上、木の香りを漂わせるといった機能性も持ち合わせ
られるようになりました。

4.高さ制限・建ぺい率・容積率に関する特例制度の創設
建物には高さや面積の制限があり、現行法のままだと、省エネ設備を
設置した際に制限に引っかかると法律違反になります。
例えば、高さ制限ギリギリで建てられた建物の上に、太陽光パネルを
設置すると制限を超えるといった場合です。
このようなケースだと太陽光パネルを設置出来ないため、改正では、
次のような特例を設置します。
改正後は、高さ制限を超えることが構造上やむを得ない建築物に
対する特例許可制度を創設。
屋外に面する部分の工事により 容積率や建ぺい率制限を超える
ことが構造上やむを得ない構造物に対する特例許可制度を創設。
上記の緩和により、既に建っている建物についての省エネ工事の増加が
期待されます。
5.住宅の採光既定の見直し
コロナ禍によってホテルや旅館の経営が悪くなり、住宅に転用しようとする
人がいたものの、採光規定が障壁となっていました。
採光規定により住宅棟数の確保が難しくなっていた為、緩和されます。
改正後は、居室床面積の原則1/7以上としつつ、一定条件で1/10以上まで
必要な開口部の大きさの緩和を可能にします。
緩和措置が設けられれば、ホテルや旅館だけでなく、事務所といった
オフィスも住宅に変更できる可能性が高くなります。

6.既存不適格建築物に対する現行基準の一部免除
既存不適格建築物とは、建築当時の法律に適合していたものの、
現在の法律の内容では建てられなくなった建物です。
例えば、建築当時は容積率100%だったもにも関わらず、現在は80%まで
下がってしまい面積が規定をオーバーしているといった状態です。
このような状態を改善するには多額の金銭が必要となり、
既存不適格建築物が減らない要因となっていました。
そのため、改正により、緩和されます。
改正後は、すべてを適法な状態にするのは困難であり、一定の条件を
満たす工事なら、全ての条件を正さなくてもいいと、変更になります。
7.2025年の建築基準法改正によるメリット
*行政が構造をチェックするため欠陥住宅が減る。
*断熱性の高い住宅が手に入る。
*耐震性の高さが一定以上になる。
改正後は、どのハウスメーカー・工務店に建築を依頼しても、一定水準の
建物が手に入るようになります。
断熱性が高ければ、エアコンの使用量が減って電気代が節約できます。
耐震性が高ければ、大地震の発生の被害を抑えられます。

8.2025年の建築基準法改正によるデメリット・注意点
*建築費用が増加する。
*建築に必要な工事期間が長くなる。
*デザイン性の高い家が建てにくくなる。
建築するにあたって構造計算といったチェック体制が厳しくなることで、
手続きに関する費用の増加が懸念されています。
計算するにあたっては時間が必要となり、建物完成までに時間が
かかってしまいます。また、構造的に弱い建物を建築しにくくなるため、
デザイン性の低下も発生すると思われます。
ここからは、「オヤジの呟き」です。
最近目覚ましい発展に驚かされるものは、”AI技術” と ”ドローン技術” です。
AI とは 何?
AI とは、人工知能(Artificial Intelligence (アーティフィシャル インテリジェンス))の略称。
コンピューターの性能が大きく向上したことにより、機械であるコンピューターが
「学ぶ」ことが出来るようになりました。
それが現在のAIの中心技術 機械学習です。
機械学習をはじめとしたAI技術により 翻訳や自動運転、医療画像診断
や囲碁といった人間の知的活動に、AIが大きな役割を果たしつつあります。
文部科学省では、AIが私たちの生活にもっと使われて便利になるように、
理化学研究所のセンターなどでAIの基本となる数学やアルゴリズムの
研究を進めています。

面白いAI・人工知能の使われ方
① AIアナウンサー
最近では人に近いイントネーションや発音を学習して、
原稿を読み上げてくれるAIアナウンサーも開発されています。
実際にアナウンサーが選んだ10万件のニュース音声を、人工知能で機械学習
させたそうです。ちなみに 話すスピードや休符の挿入、読み方の修正も
可能です。
「ズームイン! サタデー」や「金曜報道スペシャル」などの テレビに
出演したり、ショピングモールの館内放送に採用されたりと、最近では
様々な場所で活躍しています。

② 姿勢の歪みを発見するAI
接客業などのビジネス現場や教育現場では、特に第一印象が重要です。
その中でも姿勢は、その人のイメージを決定付ける重要な要素。
姿勢が良ければ自信があるように見えますが、悪ければやる気がなさそう
に見えてしまいます。
このAIシステムを利用して姿勢を改善していけば、ビジネスにおいても
大きな成果を発揮してくれます。
また、本システムユーザーの関節を読み取って、姿勢の歪みと関節の可動域も
数値化することも出来ます。そのため スコアと分析画像を参考にすれば、
高齢者施設や整骨院などで、より的確なアドバイスや施術が出来るように
なります。
③ 文章作成AI
最近では文章を作成するAIも登場し始めています。
文章といっても様々な種類がありますが、例としては以下の通りです。
*質問や問い合わせへの答えを作成してくれる文章AI
*ネット記事を作成してくれる文章AI
特に2つめのネット記事を作成できる文章AIは、最近注目を集めています。
この文章AIは膨大なテキストデータを用いて学習することで、
言語モデルを作りながら文章を作成しています。
ある言語の次にでてくる単語を予測するモデルを学習できるように
なったため、ネット記事のような難易度の高い文章まで作成できるように
なりました。

④ フロアサービスロボット
フロアサービスロボットを導入している飲食店も増えています。
フロアサービスロボットは、料理を載せればお客様の席まで 料理を勝手に運んで
くれるロボットのことです。
表情がコロコロ変わったり、簡単なトークをしてくれたりするため、
お客さんも楽しむことが出来ます。
ちなみに、フロアサービスロボットを導入するそのメリットは、以下の2つです。
* 充電さえすれば ずっと働いてくれる
* 一度にたくさんの料理が運べる
新型コロナウィルスの影響で、非接触サービスを求めているお客様も増えています。
フロアサービスロボットを利用すれば、こういった方でも安心して料理を受け取る
ことが出来ます。
⑤ 採用面接で活躍するAI
AIは採用活動でも活躍しています。大手飲食店はアルバイト採用において
AIを使用した面接サービスを2019年から関東一都三県に本格導入しました。
本サービスでは、人間の代わりにAIが面接のヒアリングを実施してくれます。
本サービスを利用するメリットは 以下の通りです。
*面接の質問は独自開発の戦略採用メソッドを基に構築しているので
質を心配する必要なし
*採用基準が統一される
*24時間 365日世界中どこでも面接が出来るようになる
実際にこのAIを使用した大手飲食店は、応募者のドタキャンによる機会損失
を削減出来たり、採用しない人との面接をする必要がなくなったりと、
様々なメリットを享受できています。

⑥ きゅうり選別AI
農作業の中で特に大変だと思われているのが、きゅうりの仕分け。
そもそも仕分けとは、色や大きさ、形によってランク別に選別したり、出荷時に
傷があるモノを除いたりする作業のことです。
この仕分けを自動化するAIが作成されたことが最近話題になっています。
厚紙にきゅうりを載せてパイプに固定したカメラできゅうりを撮影した後、
その画像をニュートラルネットワークで選別するという仕組みで
選別AIを完成させました。
元々は仕分け作業を完全自動化することを目的にしていましたが、
きゅうりを傷付けることなく完璧に仕分けるのは 難しいと判断したようで、
最終的にはAIによる人間のサポートというコンセプトに変更したようです。
つまり等級の判断だけをAIに任せて、箱詰め作業は人間が行う分業制になった
のです。
AI は農業分野で大変活躍しています。
例えば ブドウ収穫ロボットや植物の健康状態を識別できるAI、
牧羊犬の役目を担うAIなど、種類は様々です。

ドローンとは?
ドローンとは、遠隔操作や自動操縦で飛行できる小型の無人航空機です。
〈ドローンの定義〉
航空法では「人が乗れない飛行機、回転翼航空機、滑空機、飛行船」と定義されます。
「空飛ぶクルマ」
4月開幕の大阪・関西万博で運行を予定していた 「空飛ぶクルマ」について、
事業者が一般客を乗せて飛行する商用運航を見送ることが関係者の話で分かりました。
空飛ぶクルマ の商用運航は万博の目玉の一つに位置付けられていましたが、
機体の安全性の審査に時間がかかるなどしており、運行を断念。
デモ飛行の実施を計画。
ドローンの使われ方
ドローンは、撮影やデータの収集など、幅広い用途で活用されています。
今回も最後までありがとうございます。
投稿者プロフィール

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株式会社坂本組の広報担当です。
私たちの強みは地域密着であり、伊勢原市を中心に地域の皆様とのつながりを大切にしています。
お仕事に関することから、地元のニュースや食べ物など日常のことまで、幅広く発信をしています。
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