坂本組ブログ

木造住宅耐震改修工事等 補助制度

                                        令和6年5月20日

 5月は別名 皐月。                                    
早苗 を植える時期「早苗月(さなえつき)」を略したもの。
耕作を意味する古語「サ」が元になっている説もあります。
*「皐月」の ”皐” には 「神に捧げる稲」 という意味があります。
* 季節は初夏です。(暦の上では、立夏 5月5日 過ぎると)

 如何お過ごしですか? 建築部 松本です。

 その前に今月の珍しい工事 紹介します。
集合住宅の受水塔の解体

今は もう使わなくなった受水塔の解体。
 ①受水タンク内の残り水の排水
 ②樹脂製のタンク 吊り上げ

 ③ポンプ室(RC)解体前 養生
 ④建物は 重機で解体
⑤重機のアタッチメント 交換
バケット → 油圧式大割機 → コンクリートクラッシャー
→ 鉄骨カッター → ブレーカ → スケルトンバケット
⑥浄化槽(すぐ隣)深さ 約4m 埋め戻し
⑦建物解体終わると 基礎(地中梁)解体 整地。

 今回は、地震国日本 木造住宅の耐震補強について 触れます。
 平成7年(1995年)阪神・淡路大震災 では、亡くなった方の8割以上が建物の倒壊等による圧死や窒息死でした。
特に 昭和56年(1981年)以前の旧建築基準法で建てられた 木造住宅に大きな被害が出ました。
東海地震 や 神奈川西部地震 など大規模地震の切迫性が指摘されている今、既存建物を耐震診断し また 必要に応じて 耐震補強工事を行うことが大切です。

* 行政では、”木造住宅耐震化促進事業” として 耐震改修工事をすることを勧めていますが、補助金対象は、1981年以前に建てられた木造戸建てに限られています。

2023年は 関東大震災から100年。日本では近年、大規模な地震が相次いでいます。
1000年に一度と言われる 東日本大震災 以降日本列島が地殻変動期に入り、大地震や火山の大噴火が いつ起きてもおかしくない 不安定な状況に なっています。

 それに追い打ちをかけるように、 100年周期で起きる”南海トラフ巨大地震” が、2035年を中央値として プラスマイナス 5年の間に発生するということが予測出来ます。
 近い将来、確実に起きる 南海トラフ巨大地震 の規模は、東日本大地震 とは比べ物になりません。
影響が及ぶ範囲は、東京から九州までの西日本全体で 人や住宅や工場などが密集し、経済・産業活動の中心である「太平洋ベルト地帯」がすっぽり 収まります。

 被害総額は、220兆円とも試算されています。
東日本大震災の被害額が20兆円でしたので、それをはるかに超える被害額です。
想定される被災者の数は、6,000万人。
日本の人口が約1億3,000万人ですので、2人に1人が被害に遭う ということです。
そうなると、地震が起きてもすぐには助けが来ませんので、自分の命は自分で守る必要があります。
地震や噴火(南海トラフ地震の影響で連動して 富士山も噴火することを予想することが 言われています)で、どのような現象や被害が起きるのかを予め調べて 生き延びられるように 備えておくことが 極めて重要と思います。

 住宅耐震診断 チェック表
質問1 建てたのは いつ頃ですか?
    (昭和56年(1981年)を境に 建築基準が変わっています。)
質問2 今までに大きな災害に見舞われたこと ありますか?
    (床下浸水、床上浸水、火災、車の突入事故 などの災害に遭遇した。)
質問3 増築はされていますか?
    (昭和56年以前の部分の面積が、昭和56年以降に増築した面積よりも大きい場合は 補助金対象です。)
質問4 傷み具合や補修・改修 について
    (老朽化している 腐ったり 白アリ被害など 不具合が発生。)
質問5 建物の平面はどのような形ですか?
    (どちらかというと Lの字・Tの字など 複雑な平面。)
質問6 大きな吹き抜けはありますか?
    (一辺が4m以上の大きな吹き抜けがある。)
質問7 1階と2階の壁面が一致しますか?
    (2階外壁の直下に1階の内壁又は外壁がない。)
質問8 壁の配置はバランスがとれていますか?
    (1階外壁の 東西南北各面のうち 壁が全くない面がある。
     例えば 南の庭に面して全て 掃出し窓の例。)


質問9 屋根葺き材と壁の多さは?
    (和瓦・洋瓦 など比較的重い屋根材で、1階の壁が少ない。)

質問10 どのような基礎ですか?
    鉄筋コンクリートの布基礎 又は べた基礎・杭基礎 になっていない。)

(布基礎)
このチェックリストを基に ご自分でチェックしてみれば だいたい 安心な家か
改修が必要か お分かり頂けると思います。

 それでは、”オヤジの呟き” です。
つんく♂さんが語る「目指すゴールがデカイほど、途中の失敗は誤差」

 総合エンターテイメント プロデューサーとして、モーニング娘 など
人気アーティストを世に送り出している つんく♂さんは、8年ほど前から
生活の拠点をハワイに移しています。海外に居るからこそ見える 日本の教育の姿とは?
広い視野と多彩な経験を持つ つんく♂さんに、若い世代とその保護者に伝えたいこと
を 朝日新聞編集長が聞きました。

ーーー最近の若者をどう感じますか?
 (つんく♂さん は10年にわたって 近畿大学の入学式のプロデュース されています。)

   近畿大学生に限ったことではありませんが、ほとんどの学生が、スマートフォン
 や タブレットパソコン を持つようになりました。
 したがって ネットから情報を得るのが当たり前になった。結果 飛び交う情報を基に
「皆が右だって言っているから 右だよ。」っていう空気を 感じるようになりました。

 レストランを「いいね!」の数の多さで決めたり、
バイト先や就職先も ”口コミ” のいいところから 探したり。
まあ、それも時代です。でも、情報や口コミ ばかりに頼らず、
情報の洪水に流されないようにすることが大事です。
情報はどんどん複雑になって 偽物が混じってくることもあるから
騙されないように することも大事です。

 そのために重要になってくるのが、”情報”を読み解く能力を身につけること
なんだろうな と思います。
例えば、レストランなら 口コミ や 評価に頼るだけでなく、写真や
オフィシャルサイト の情報も見て、過去にレストランに行った時の満足度から
「自分がレストランに求めること」 を考えてみる。
あらゆる情報を羅列して、自分の脳で解析するのです。

 ネットでの買い物や、アルバイト 選びも同じです。情報や経験を頼りに、
自分で何度も解析して考える。時には失敗するかもしれませんが、
それも情報を読み解く能力につながる 大事な経験の一つです。
そうやって 今のうちに経験を重ねて、解析能力をアップさせておくことで、
いざ大事な場面に直面した時に 「右向け右」 にならないような
「嗅覚」や「第六感」が育まれるのでは ないでしょうか。

ーーー「いいね」などは可視化されやすく、皆と同じ方向に向かう方が いいと
思いがちです。
 とは言え、僕も含めて自分だけが浮いていると不安になる ものです。
「皆と一緒に右向け右」は 安心しますよね。
だからこそ、偏差値の高い大学を目指し、人気(評価)の高い就職先を目指して
しまうわけです。
 本当は、「どうなりたいのか」「どんな人生が楽しそうか」「やりがいを感じるものは
何か」 といったアドバイスをするのが正しいんだろうな と反省の日々です。

ーーー目標を狭めてしまわないことが大事なのでしょうか?
 そうです。よく「具体的にイメージしなさい!」というような言葉を聞きますが、
若いほど目標はふんわりとして いいんと思うんです。イメージする夢や目標は
大きい方がいい。大きいほど途中の失敗は失敗でなく、誤差の範囲と、
考えることができます。

ーーー失敗が「誤差の範囲」になるとはどういうことですか?


 例えば 旅の目的が「ニューヨークに行くこと」くらい ふんわりしていれば、
移動手段は、何でもいいじゃないですか。船でも飛行機でもいいし、
メインランドに着いた後は バスでも車移動でもいい。
全部 正解です。乗ろうと思っていた船に乗り遅れても、結果的にニューヨークに
着けばいいので、それは誤差に過ぎません。
 でも、目的を「飛行機の直行便でニューヨークに行く」と狭めたら、
それ以外の交通手段は全て失敗になってしまいます。
旅を例にすること自体が狭い発想かもしれませんが、人生をどう楽しむなんて、
千差万別。世間で何がはやっていようが、気にしちゃいけないんでしょうね。

 世界に出るのを恐れないで
ーーーつんく♂さんは現在、生活拠点をハワイに置いています。海外から日本
の教育を見ると、どう感じますか?

 日本の学生たちはすごく優秀と実感します。ひらがな、カタカナ、漢字が読めて
九九が出来て 四則計算が出来る。国際的にみてもその水準は相当高いと 思います。

ーーー英語が出来なくても大丈夫でしょうか?
 若いんだし、言語は必要に迫られたら現地でどんどん使えるようになるはず。
それに 昨今は翻訳機もすごく進化しているので、なんとかなるところもある。
僕もハワイで駆使しています。

 一方で ハワイに居て感じるのは、英語も完壁じゃなくていいということ。
ハワイには、世界中のいろんな国から人が集まってきて、共通語である英語
で会話していますが、なまり があるなど英語が完壁じゃない人の方が
多いんじゃないかな。だから それぞれがとてもシンプルな英語を使うように
心掛けているようにも 思います。日本だけが例外というわけではないんです。

ーーー英語が苦手だからといって、世界に出ていくのを恐れるな、ということです。
英語が苦手ということと、世界を目指すという志は別次元です。ならば 日本人は、
日本人にしかない強みを生かせたら、勝てるんじゃないかと思います。

ーーーハワイに居ると、それを実感しますか?
 時間に正確とか、几帳面とか、そういうのは日本では当たり前ですが、実は
相当なアピールポイントです。
ハワイは、自由でのんびりしている分 いろいろな面でふんわりしています。
それに慣れると、日本に帰った時にインターネットで注文した荷物が
予定通り届くことに感動する位です。

ーーー日本人は、余裕がないのでしょうか?
 日本は便利過ぎて、1日にあれこれやれる量が増えすぎて、いるのかも知れません。

失敗を面白がると、新しいものが生まれる
ーーーそう考えると、時間のある大学時代のうちに、今を楽しむことが大切ですね。
楽しむことで、独自のひらめきも生まれるのではないでしょうか。
失敗を面白がることも大事です。音楽を作る時もそうですが、最初に
「こういうメロディーにしよう」とイメージしてギターを演奏しますよね。
でも時に、ギターのコード間違えてしまう。
それを「間違えた」と感じるか「あれ? このコードも案外 面白い」と
とるかで、出来上がりが違ってきます。
どちらが正解かは別として、学生時代にはこういう発想で取り組んでいかないと、
一度の失敗 = 人生丸ごと失敗 したように感じてしまうんじゃないかな
と、思います。いくらでも 軌道修正出来る。
失敗も遠回りも楽しんで欲しいと思います。

 贅沢な話ですが、学生のうちに少しでも世界のいろんな場所に旅行もできる
と いいですよね。自分の目で世界を見る。素晴らしい経験です。







 


投稿者プロフィール

坂本組 広報担当
坂本組 広報担当
株式会社坂本組の広報担当です。
私たちの強みは地域密着であり、伊勢原市を中心に地域の皆様とのつながりを大切にしています。
お仕事に関することから、地元のニュースや食べ物など日常のことまで、幅広く発信をしています。
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