R7.9.19
「暑さ 寒さ も彼岸まで」と、言うように
ようやく 猛暑も落ち着いてきた この頃です。
如何 お過ごしですか? 建築部 松本です。
”猛暑” が落ち着いたと思ったら、今度は 雨対策です。
線状降水帯 今では頻繁に聞く この言葉。
しっかりと、意味を理解し どう備えるべきか 準備が必要です。

A. 線状降水帯
1.線状降水帯 とは、 ”ただの雨” で済まされない理由
線状降水帯とは、同じ場所に次々と積乱雲が発生・停滞し、数時間にわたって
猛烈な雨を降らせる現象のことです。
この付近での最近の線状降水帯の被害は?
2024年8月30日の台風10号です。
この日 朝7:00頃 R246善波峠 東側法面で土砂崩れが発生。
もう1年が経ちますが、未だに復旧工事は、終わりません。
当時、秦野市では総雨量が400㎜を超える地点もあり、非常に激しい雨が
長時間続ていました。
台風10号の影響で、活発な雨雲が同じ場所に次々と流れ込む状態が続き、
これは線状降水帯の典型的な特徴です。
2.特に注意すべきエリアと今年の傾向
気象庁や各地の自治体も2025年の夏は 「線状降水帯の発生リスクが全国的に高い」と、
発表しています。
① 関東エリア(東京・埼玉・千葉・神奈川)
・中小河川の氾濫、都市型内水反乱に要注意。
・「線状降水帯 関東2025」 検索が増加中
② 九州エリア(福岡・熊本・鹿児島)
・山間部の土砂災害、急激な増水が起こりやすい。
③ 東海エリア
・浜松・名古屋・四日市などの沿岸部で浸水リスク。
3.家庭でできる10の豪雨・水害対策
*市町村のHPや防災アプリで、浸水・土砂災害 リスクを確認。
伊勢原タウンニュース 8月29日付 市の危機管理課 相原康一課長
の話から引用。
「 ”多様な情報伝達で 誰一人取り残さない”
災害時の情報伝達は、命を守る上で不可欠です。
伊勢原市は、従来の防災行政無線に加え、市のLINE公式アカウントを
積極的に活用しています。
2025年4月からLINE公式アカウント内の防災・災害に関するコンテンツ
を拡充しました。
避難所の開設状況や混雑状況を、リアルタイムで確認できる避難所マップ
に加え、8月からは防災行政無線の放送履歴も 14か国語に対応しています。」
① ハザードマップ で「自宅の危険度」を知る
② 雨樋・排水口 の掃除
ゴミ詰りで水が逆流しやすくなるため、事前の清掃が効果的。

③ 土のう・水のう の準備
玄関や勝手口からの浸水を防ぐには、簡易土のうが便利。
*”水のう” とは、土砂の代わりに水を充填した袋で、浸水対策に役立つ
アイテムです。主に災害時使用され、土のうよりも軽量で保管が容易です。
水のうは、雨水の侵入を防ぐために野外で使用される他、
トイレや洗面所などの排水口に被せて汚水の逆流を防ぐことも出来ます。
* 我が家でも、以前床下浸水した時に、風呂場やトイレから下水が逆流してきて
困り、水のうを使って逆流を防ぎました。
④ 家財の水没対策
家電コードを高所にまとめ、冷蔵庫・洗濯機の下にレンガを置くだけでも
効果あります。
⑤ 非常持ち出し袋の整備
飲料水・非常食・モバイルバッテリー・防水ポンチョ・トイレ袋など
3日分基準に準備しておきましょう。

⑥ 停電対策にポータブル電源
扇風機・スマホ充電 に使える電源を1台用意しておくと安心。
⑦ 情報収集手段の確保
災害時はラジオ/気象アプリ/自治体のLINE通知が命綱
⑧ 家族で避難ルートの共有
自宅周辺の避難所/浸水しにくい高台ルート を全員で確認
⑨ 高齢者・子供・ペットの避難も想定
移動に時間のかかる人には早めの声かけを。
ペット可の避難所も要チェック。
⑩ 夜間の避難を想定した備え
LEDライト・ヘッドライト・防水靴など、暗闇での移動も想定。
4. ”避難の判断” が遅れないために
以下に1つでも該当したら、 ”迷わず避難” を原則に。
・河川が堤防すれすれ、濁流になっている。
・家の裏山から異音がする。(土砂災害の前兆)
・雨が強くなり、玄関先に水が溜まり広がってきた。
・スマホに避難指示(レベル3以上)が届いた。
今や線状降水帯も土砂災害も他人事ではありません。
自分でも、どう備えておくべきか、どう判断するべきか。
日頃から 準備しておくことが 必要と思います。
B. 夏 猛暑の年は、冬 雪多い?
近年の気象データによると、夏の異常な暑さが 冬の降雪量に影響を与える可能性が
あります。
近年、猛暑と豪雪が同時に発生するケースが増加しており、夏の気温が冬の積雪量
に影響を与えるという説が 注目されています。
例えば、2018年の夏は記録的な猛暑であり、その後の冬には北陸地方で豪雪が発生
しました。この豪雪の原因として、夏の異常気象が指摘されています。

夏の異常気象と冬の積雪
夏の異常気象が冬の積雪にどのような影響を与えるのか、そのメカニズムを
探ってみます。
夏の気温上昇は、海水温の上昇にも繋がります。海水温の上昇は、大気中の水蒸気を
増やし、大気循環に影響を与えます。
その結果 冬の降雪量に変化が生じる可能性があります。
例えば、海水温の上昇によって、偏西風が蛇行し、日本列島に寒気が流れ込みやすく
なるケースも考えられます。
寒気の流入は、積雪量増加に繋がる可能性があります。
2018年の豪雪事例
2018年の冬、日本列島は記録的な豪雪に見舞われました。
特に北陸地方では、過去に例を見ないほどの積雪量を記録し、交通網が麻痺するなど
深刻な被害が発生しました。この豪雪の原因として、夏の異常気象が指摘されて
います。2018年の夏は、記録的猛暑に見舞われ、海水温も上昇しました。
この海水温の上昇が、冬の気象パターンに影響を与え、北陸地方に大雪を
もたらしたと考えられています。
想定される未来の天候パターン
地球の温暖化の影響により、今後も夏の気温上昇が続くと予想されます。
海水温の上昇も続けば、冬の気象パターンに大きな変化が生じる可能性が
あります。将来的には、豪雪が頻発する地域もあれば、逆に積雪量が減少
する地域も出てくるかもしれません。
気象変動がもたらす影響は、地域によって異なる為、それぞれの地域に
おける気象パターンの変化を予測し、対策を講じていく必要があります。
関東地方の夏と冬の特徴
関東地方は、太平洋側に位置する地域であり、夏は高温多湿で、冬は比較的
温暖です。積雪量は、地域によって異なりますが、近年では、東京でも雪の
降る日も増えています。
関東地方の夏の気温上昇は、冬の積雪量に影響を与える可能性があります。
海水温の上昇によって、冬の寒気が流れやすくなり、積雪量が増加する
可能性も考えられます。
C. 2025年猛暑が建築現場に与える影響と安全策
今年の夏の猛暑は、建築現場にも深刻な影響を与えています。
施工管理の立場から見ても、「安全」「工期」「品質」の3つのすべてに 影響が出ており、
従来の常識が通用しない状況になりつつあります。

猛暑が建築現場にもたらす3つの影響
① 労働安全のリスク増大
猛暑の最大のリスクは熱中症です。
特に鉄骨やコンクリート工事、屋根、外壁作業では直射日光で、体感温度が
50℃を超えることもあります。
実際、東京の大規模現場では、この夏で2名の職人が熱中症で死亡したという
事例も報告されています。
② 工期遅延の可能性
猛暑日には作業員の体調を考慮して作業時間を短縮する必要があります。
その結果、昼間の作業が減り、工期の遅延に繋がります。
さらに、材料納品やコンクリート打設のタイミングも、高温の影響を受け
やすくなります。
③ 品質への悪影響
猛暑は施工品質にも直接影響します。
塗装工事では、塗料の硬化が早すぎて作業しずらくなります。
ある現場の職人は、「軽トラに積んでいた一斗缶の塗料が直ぐに固まるように
なった。」と、話し、軽トラから軽バンに乗り換えて 直射日光から荷台を
守る工夫を始めました。
コンクリート工事では、急激な乾燥によりひび割れのリスクが増大し、
慎重な温度管理と打設タイミングの調整が求められます。
施工管理が意識すべきこと
猛暑の現場では、「工期より安全」が大原則です。
工事が遅れても、熱中症や事故が起きるよりもはるかに良い選択です。
高温期用の品質管理マニュアルを作成し、元請や施主への理解を得ること
が不可欠です。
2025年の猛暑は、建築現場の働き方や安全管理の在り方を見直すきっかけ
と なっています。
今後も暑さは年々厳しくなる可能性が高く、安全第一+品質確保のためには
事前準備が必須です。
ここからは、”オヤジの呟き”最近思うこと 勝手に呟きます。

2025年の中秋の名月は?
中秋の名月は、旧暦の8月15日にあたる満月を指し、特に美しい月とされています。
この日は、秋の収穫を祝う為に お月見をする風習があります。
2025年の中秋の名月は、10月6日(月)です。
この日は、空気が澄み渡り 月が最も美しく見える時期でもあります。
月の満ち欠けが起こるのは、月が地球の周りを公転しているためです。
地球と月の位置関係により、太陽に照らされて輝いて見える部分が、変化して
見えるのです。
地球から見て月が見えない「新月」から「三日月」「上弦の月」「満月」「下弦の月」
へと変化していきます。
新月が見えない理由は、月は自ら輝いているわけではなく、太陽の反射によって
輝いて見える為です。月と太陽が同じ方向にあり、地球から見ると太陽光の反射が
ない場合、月は地球から見えません。
「始め」という意味を持つ「朔月(さくげつ)」とも呼ばれているのが、新月です。
新月から数えて15日目の月が「満月」になります。
満月は「望月(もちづき)」や15日目にあたることから「十五夜」とも
呼ばれています。
満月は、太陽の光で月全体が照らされるため、最も丸く見える輝いて見える月です。
また、一晩中見えるのも満月の特徴になります。
月齢15前後が目安
月は地球の周りを公転していますが、常に同じ速度で動いている訳ではありません。
地球に近い位置にあるときは速くなり、遠い位置の時は遅くなります。
従って、新月を1日目として数えていく月齢と月の満ち欠けが必ずとも一致するわけ
ではありません。
満月は常に月齢が15日目ではなく、14~16日と幅があります。
実は、秋の風物詩であり中秋の名月とも呼ばれる「十五夜のお月見」も、満月
でないことが珍しくないのです。
実際に2024年の十五夜は、9月17日でしたが、満月は翌日の18日でした。
「上弦の月」「下弦の月」という言葉聞いたことあると思いますが、
新月から3日目に見られる月が、国旗やロゴによく使われている「三日月」です。
「上弦の月」 7日目の月は 満月を縦半分に割ったような半円形をした月のこと。
「下弦の月」 23日目の月 上弦の月とは逆に左半分が輝いている月のことです。

29.5日周期で満月が現れる
新月から始まり 新月に戻るまでの月の満ち欠け期間は、およそ「29.5日」です。
つまり 満月も29.5日周期で現れると いうことで、地球と月との位置関係によって
29日ももしくは30日間になります。
月の満ち欠けの影響
月の満ち欠けは、特に女性の月経周期と関連付けられることがありますが、
科学的には直接的な因果関係は確認されてません。
月の引力は、潮の満ち干きに影響を与えますが、これが人間の体調にどのように
影響するかは、議論の余地があります。
農業との影響
農家の間でよく言われている月と農作物の関係
・満月の数日前に種を蒔くと良い
・新月から満月に向かう時に、地上部へエネルギーが上がる。
・満月から新月に向かう時に、地上部へエネルギーが下がる。
・満月で一斉に羽化うる害虫が多い。
漁業との影響
月の満ち欠けは、釣り人の間で「新月は釣れる、満月は釣れない」
という説があります。
新月の夜は、月が地球と太陽の間に位置するため、地球から月を見ることが出来ず、
夜空は非常に暗くなります。この暗闇が、魚の警戒心を薄れさせ、活性を高めると
いう説があります。
特に、普段は警戒心が強いとされる大型の魚が、暗闇に乗じて積極的に捕食行動に
出ることが 期待されます。
また、満月の夜は、イカ類や太刀魚が明かりを好む習性がある為、
釣果が上がりやすいという説もあります。

潮の満ち引きと人体への影響
月の満ち欠けは大潮と小潮という変化などを通して 海辺の生き物の生活に
影響を及ぼしていますが、身体の約50~60%が水分でできている人体にも
影響を与えています。
例えば、受胎から出産までの平均日数は、月の満ち欠けの9周期分
(29.5日×9 = 265.5日)に相当することが知られています。
「月事」は、現代でいう月経(生理)のことですが、わざわざ ”月” という
文字が使われているのは、月の満ち欠け周期(29.5日)と、女性の月経周期が
近いことに由来しています。
古代中国の人々は、自然界の月のリズムと女性の身体のリズムを重ね合わせ、
まさに ”月の事象” として月経を捉えていたようです。
今月も 最後までありがとうございます。
投稿者プロフィール

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株式会社坂本組の広報担当です。
私たちの強みは地域密着であり、伊勢原市を中心に地域の皆様とのつながりを大切にしています。
お仕事に関することから、地元のニュースや食べ物など日常のことまで、幅広く発信をしています。
みなさまに親しみを持っていただけるよう更新を続けておりますので、ぜひ他のブログもご一読いただけますと幸いです。