坂本組ブログ

カーボンニュートラル

                                          R7.10.20
  やっと暑い夏が終わりましたが、如何お過ごしですか? 建築部 松本です。
 来年の夏 今年以上の暑い夏にならないように、温暖化防止。
 今できること 一人一人が気を付けること 考えてみました。

 最近よく耳にする ”カーボンニュートラル” という言葉 ご存知ですか?

  カーボンニュートラルとは、人間活動による二酸化炭素などの
 温室効果ガスの排出量から、森林などによる吸収量を差し引いて、
 排出量を 「実質ゼロ」の状態にすることです。
  CO2を排出する活動(自動車の運転、工場の操業、電気の使用)
  CO2を吸収する活動(森林を増やす、再生可能エネルギーの利用、
            カーボンクレジットも購入⋆)
     *カーボンクレジットの購入
      ・企業や個人が排出削減が難しい分を 他の方法で補うために、
       カーボンクレジットを購入します。
      ・購入された資金は、再生可能エネルギーの開発、森林の保護、
       植林、メタンガスの回収などの温室効果ガスの削減・吸収
       プロジェクトに資金を提供する仕組みです。

 地球温暖化の深刻な影響を抑制するために、世界各国で取り組まれている目標であり、
再生可能エネルギーへの転換や森林の育成、二酸化炭素回収・除去 技術の活用などが
具体的な施策として挙げられます。

 この夏の日本の平均気温は平年と比べて2.36℃高く、気象庁が1898年に統計を取り始めて
から最も高くなりました。
これまで最も高かった去年とおととしを大幅に上回っていて、今年の夏は、
「異常な高温」だったとしています。

 この異常な高温の原因は、
複数の気象要因の影響が重なっていると考えられますが、主な原因は
地球温暖化(人為起源の気象変動)と考えられています。
気象庁による分析によれば、今回のような高温現象は
「地球温暖化がなければ、起こらなかった可能性が極めて高い」とされています。

 この地球温暖化の原因は
人間の活動によって大気中に放出される ”温室効果ガス” の増加です。
温室効果ガス とは、主に 二酸化炭素ガス(CO2)の排出。
石油・石炭・天然ガス などの化石燃料の燃焼(発電所、工場、自動車など)
最も大量に排出される温室効果ガスで 大気中に長くとどまります。

  カーボンニュートラル の目標
  パリ協定(2015年)
・目標 産業革命前からの気温上昇を1.5℃以内に抑える努力をする。
・カーボンニュートラル 実現時期:2050年目標。

A. 再生可能エネルギー
  自然の中で繰り返し生み出されるエネルギー源のことを指します。
 石油や石炭のように使い切ると枯渇するエネルギーとは違い、
 持続的に利用できるのが特徴です。
   ・太陽光発電   太陽光エネルギーを太陽光パネルで電気に変える。
   ・風力発電    風の力で風車を回して電気を作る。
   ・水力発電    川やダムの水の流れを利用して発電する。
   ・地熱発電    地中の熱エネルギーを利用して発電する。
   ・バイオマス   植物や動物の廃棄物などの有機物を燃やしたり分解して、エネルギー化する。
 しかし、デメリリット として
   ・気候や季節によって発電量が不安定(例:曇りだと太陽光が弱まる)。
   ・初期費用が高い場合もある。
   ・発電効率が化石燃料に比べて低いこともある。

カーボンニュートラル を進めていくうえで ガソリン車はいつまで?
  国や地域によりますが、段階的に縮小・禁止される 流れです。
 多くの国が2030年~2040年頃目安に、新車としてのガソリン車の販売を
 禁止する方針を掲げています。但し 中古車の使用や流通は暫く続くため、
 ”完全消滅” は、もっと先です。

今、思い出しましたが、テレビの地デジ化 覚えていますか?
 2011年7月24日 アナログ放送 終了。
 あの頃 あまり世の中の動き 方針に無関心で、心の準備不足で
 テレビを急遽 買い替える必要になり 慌てた覚えがあります。

a. 自家用車のパワートレイン(動力源)の方向性
  1.ハイブリッド車(HEV/PHEV)
     HEV(ハイブリッド・エレクトリック・ビークル)
      エンジンとモーターの両方を使う 充電不要。
    PHEV(プラグイン・ハイブリッド)
      モーター中心ですが、必要時にエンジンがサポート 外部充電 可能。
    メリット ・ガソリン車より燃費が良い
         ・航続距離が長い(エンジン+電気)
         ・充電インフラがなくても使える
    デメリット・完全なゼロミッションではない
         ・EV(電気自動車)に比べて 整備が複雑
         ・今後、規制強化の影響を受ける可能性あり

  2. 電気自動車(EV
    完全に電気モーターで走行。バッテリーを外部から充電
    メリット  ・排ガスゼロ(環境負荷が小さい)
          ・音が静か 加速がスムーズ
          ・メンテナンスがシンプル(オイル交換不要など)
    デメリット ・充電インフラが不十分な地域もある
          ・航続距離が限られる(特に冬季)
          ・初期コストが高め(但し補助金あり)

 どちらを選ぶべきか?
    都市部で短距離メイン   ⇒  EV(電気自動車)
    長距離や地方・山間部   ⇒  ハイブリッド(HEV or PHEV)
    充電環境が整っている   ⇒  EV or PHEV
    充電が難しい       ⇒  HEV (非プラグイン)

b. 陸上風力発電
 今 最も政府が力を入れている 発電施設。
 車で走っていても山の上など 風の強いところでは 良く見かけるようになりました。
  陸上風力発電のメリット
   ・設置コストが比較的低い
     陸上風力は、洋上に比べて建設・保守コストが安い。
   ・工事が比較的容易
     陸地なのでアクセスしやすく、整備や点検がしやすい。
   ・秋田県の特徴(巨大プロジェクト 計画中)
     山間部や平地に適度な風があり、特に内陸でも風況が良い場所がある。
     冬季の強風も活かせる。
   ・千葉県の特徴(巨大プロジェクト 計画中)
     房総半島など風が強い地域があり、海沿いの平坦地でも設置可能。
     都市近郊での需要にも応えやすい。

B.カーボンニュートラル 目標達成のため木造建築増える
   木造建築は、木材が二酸化炭素を吸収・固定する性質があるため、
  カーボンニュートラルに貢献しやすいと言われています。
  一方 RC建築はコンクリートの製造過程で大量のCO2排出がある為
  カーボンニュートラルの観点で課題があります。
   だから最近では、環境配慮の設計で木造建築の割合が増えてきている傾向にあります。
 * 2025年4月に施工された建築基準法では、2050年カーボンニュートラル達成と
  2030年の温室効果ガス46%削減を目指しています。
   ・新築住宅・非住宅(増改築含む)に対し、省エネ基準への適合が義務化。
   ・2030年までに ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)ZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)水準の
    省エネルギー性能確保を達成。
  これにより、RC建築を含む全ての建築物に対して、断熱性能や一次エネルギー消費量
  の削減が求められています。

  最近よく耳にする ”SDGs”  この言葉 ご存知ですか?
 SDGs(Sustainabile Development Goals)持続可能な開発目標の略。
 人類がこの地球で暮らし続けていくために、2030年までに達成すべき目標。

  貧困・紛争・気候変動・感染症。人類は、これまでになかったような数多くの課題に直面しています。
 このままでは、人類が安定してこの世界で暮らし続けることが出来なくなると、心配されています。
 そんな危機感から、世界中の様々な立場の人が話し合い、課題を整理し
 解決法を考え、2030年までに達成すべき具体的な目標を立てました。
  持続可能とは、何かをし続けられる ということです。
 SDGsは、私たちみんなが、ひとつしかないこの地球で暮らし続けられる
 「持続可能な世界」を実現するために、進むべき道を示した つまりナビのようなものです。
  人類は今 そのナビが示す方向に進んでいます。

ここからは ”オヤジの呟き” です。
インフルエンザの季節 やって来ました。
 (コロナ の感染者数は、4週連続で減少)

  インフルエンザ とは、インフルエンザウィルスによって引き起こされる
 急性の呼吸器感染症です。毎年 冬に流行することが多く、季節性インフルエンザ とも
 言われています。
  主な症状
   インフルエンザは、突然の高熱と全身症状が特徴です。
   ・高熱(38℃~40℃)
   ・頭痛
   ・関節痛・筋肉痛
   ・倦怠感(だるさ)
   ・のどの痛み、咳、鼻水
   ・胃腸症状(まれに嘔吐、下痢)
   風邪よりも症状が急激で重いのが特徴です。
  感染経路
   ・飛沫感染(咳やくしゃみで飛ぶしぶき)
   ・接触感染(ウィルスが付いた手で目・鼻・口に触れる)
  予防法
   ・ワクチン接種
   ・手洗い・うがい
   ・マスク着用
   ・人混みを避ける
   ・部屋の換気・加湿
  注意点
   ・乳幼児・高齢者・持病のある人は重症化しやすいため 注意が必要。
   ・学校や職場では、出席停止になることもあります。

 インフルエンザの予防接種は、主に10月中旬から11月中旬に接種し、
流行のピークに備えるのが最も効果的です。
ワクチンは、毎年新しいウィルス株に基づいて作られ、インフルエンザにかかるリスクを
減らし、感染した場合の重症化や合併症、死亡を防ぐ効果が期待できます。
効果が出るまでに約2週間かかり、約5カ月間持続します。

今 医療機関では、「保険証が使えなくなります」と、告知ポスター 見かけます。
 従来の保険証は、手元の有効なものに限り、2025年12月1日まで使用可能です。
但し 保険証に有効期限が記載されている場合は、その期限まで、又は
2025年12月1日までのいずれか早い方までとなります。
 2025年12月1日以降は、 ”マイナ保険証” 又は ”資格確認証” が必要となります。

”マイナ保険証” とは、 ”マイナンバーカード(個人番号カード)”を健康保険証として
利用する仕組みのことです。
正式には、 ”健康保険証利用登録したマイナンバーカード ” を指します。
主な特徴・メリット
・より良い医療が受けられる
  過去の診療情報や薬剤情報、特定検診の結果などを医師・薬剤師と共有できるため
 初診でも適切な治療が受けやすくなります。
・高額医療費制度が自動適用される
  従来は”限度額適用認定書”の申請が必要でしたが、マイナ保険証を使えば、申請無しで
 自己負担限度額を超える支払いが免除されます。
確定申告の医療費控除が簡単に
  マイナポータルとe-Tax を連携することで、医療費控除の申請がスムーズに
 領収書の管理も不要になります。
・医療機関の事務負担を軽減
  保険資格情報の自動取得や、診療情報の共有により、医療現場の業務効率が向上します。
・本人確認がスムーズ
  顔認証付カードリーダーを使うことで、正確な本人確認が可能になります。

10月1日より ”マイナ救急” スタート
 政府は、普段から マイナンバーカード の携行を推奨していますが、もし 紛失したり、悪用
されたりのリスクが心配。

  マイナンバーカード を紛失した場合
  ① 一時停止の連絡 専用コールセンターに連絡
  ② 遺失届・盗難届 屋外での紛失の場合 警察へ”遺失届”
  ③ 再交付申請   再交付まで 約1か月~2か月

国勢調査 とは何! どんなことに使われるのか?
  日本に住む全ての人と世帯が対象です。
 5年に一度の最も重要な統計調査です。
 生活環境の改善や防災計画の立案など、私たちの生活に欠かせない様々な行政施策に
 役立てられる大切な調査です。
国勢調査で見えてくる 意外と知らない日本のリアル
  ① 北海道と沖縄の人は、県外への引っ越しが少ない
    国勢調査では、どれだけの人が、どこへ移動したかも調査しています。
   県外へ引っ越した人(転出者)の割合が低い都道府県は、
   1位 北海道(3.7%)  2位 沖縄県(4.5%)  3位 新潟県(4.7%)
  ② 100年前の人口 多い県は
   1位 東京都(370万人)  2位 大阪府(259万人)  3位 北海道(236万人)
   現在 (2020年)の人口は
   1位 東京都(1405万人)  2位 神奈川県(924万人)  3位 大阪府(884万人)
  ③ 持ち家率が最も高いのは
   1位 秋田県(77.6%)  2位 富山県(76.6%)  3位 山形県(74.8%)
  ④ 外国人人口の割合が高いのは
   1位 東京都  2位 愛知県  3位 群馬県

最近 あちこちで頻繁に ”クマ” が出没しています
 熊が最近よく里山や人里に出てくる理由は?
 ① 餌不足
   ・山にあるどんぐりや木の実が不作の年は、クマが食べ物求めて里山に降りてきます。
   ・特に秋は冬眠前にたくさん食べないといけない時期なので、餌が少ないと必死になります。
 ② 人間の生活圏が山に近づいた
   ・過疎化や里山の手入れ不足により、山と人の生活圏の境目があいまい。
   ・使われなくなった農地や放置された果樹園にクマが入りやすくなっている。

  今月も最後までありがとうございました。   

投稿者プロフィール

坂本組 広報担当
坂本組 広報担当
株式会社坂本組の広報担当です。
私たちの強みは地域密着であり、伊勢原市を中心に地域の皆様とのつながりを大切にしています。
お仕事に関することから、地元のニュースや食べ物など日常のことまで、幅広く発信をしています。
みなさまに親しみを持っていただけるよう更新を続けておりますので、ぜひ他のブログもご一読いただけますと幸いです。

facebook、FC2ブログでも情報発信中です。是非ご覧ください。

関連記事

TOP