坂本組ブログ

シロアリ 5年毎の薬剤散布を!

梅が咲き 菜の花も咲き 沈丁花も咲き 暖かくなりました。
冬が厳しい程 春の訪れを 嬉しく感じます。
太陽の日差しが暖かく、日向ぼっこが心地良いです。
啓蟄(3月6日 けいちつ)≪春の暖かさを感じて 冬ごもりしていた虫が
外に這い出てくる頃≫ も過ぎ いよいよ ”春” です。
虫も鳥も小動物も寒さから解放され動き出し 樹木の枝の新芽も芽吹き
始めました。生命の息吹を感じます。
1年でいい季節を迎えました。
太陽の日差したっぷりの ”菜の花畑” で からだ全体で
”春” を感じに 出掛けましょう!
 お元気ですか? 建築部 松本です。

自宅にシロアリらしき虫が出てきて 何とかしたい!
と、思っていても「そもそも シロアリかどうか しっかり見分けられないし
シロアリ だったとしたら どうしたらよいか分からない。」と、
お困りではありませんか?
 また、中には 「そもそも 私の家って シロアリの心配 する必要ありますか?」 と
シロアリを予防するという考え方そのものに 対して 疑問をもたれている方 も
いらっしゃるようです。
 結論として ”シロアリ の心配を一切する必要がない 建物”
は、基本的には存在しない と、言っても良いと 思います。
シロアリ予防は、どのような建物で必要なのでしょうか?
 結論から言うと 日本における建物のそのほとんどが、何らかの
シロアリ対策は、必要となります。
 ここで 「シロアリ予防が必要か否かは、建物の作りや 築年数によるのではないか?」
と、思われる方の根拠は、大まかに次のどれかです。
 a. 建てたところに大丈夫だと言われた。
 b. 鉄骨・RC造 だから大丈夫。
 c. 床下がコンクリートだから大丈夫。
 d. 加圧注入材 を使っているから大丈夫。
しかし、これらの考えは、いずれも正しくない と、言わざるを得ません。

a.建てたところに大丈夫だと言われた
「シロアリ対策は必要ない」 と、言うのは、
「新築時には、予めシロアリ対策が施されているので、5年間は 必要ありません。」 と
と、いう事にすぎないのです。
その為 シロアリを予防できる期間が過ぎれば、その効果を持続させるための
施工が必要になります。
b.鉄骨・RC造 だから大丈夫
 一概にそうとも言えません。
なぜかと言うと、どんな建物でも木が使われているからです。
一般木造住宅はもちろん、たとえマンションであっても、
木材は 必ず使用されています。
シロアリ が侵入しにくいか、侵入し易いか の違いダケです。
実際に 鉄骨・RC造の建物がシロアリの被害に遭って
フローリング や 玄関框 などの内装建材を、食べられる事もあります。
c. 床下がコンクリートだから大丈夫
 シロアリは、床下がコンクリートでも 侵入することが出来ます。
近年多くの建築に於いて採用されている 土間のコンクリート。
ベタ基礎 いずれも床下が全てコンクリートであることに 変わりなく
どちらも、シロアリの侵入は、不可能に見えますが、
実際は、どちらも 侵入出来ます。
コンクリートには、シロアリが浸入出来るダケの小さな隙間が、あるからです。
コンクリートには、「固まると 縮まる」という 性質があり
固まると どうしても 隙間が開いてしまうのです。
 これを、シロアリは 見逃しません。
箱型のベタ基礎ならば、一見侵入出来ないように見えますが、
配管などが、コンクリートを貫いています。
d. 加圧注入材だから大丈夫
 近年 住宅に用いられる木材(土台や大引 など)に多く取り入れられている
加圧注入材。名前の通り 木材に圧力を加えることで
ある程度 木材の内部にまで 薬剤を浸透させた木材のことです。
つまり シロアリが侵入して 加圧注入材を食べれば、死滅します。
が、忌避性(キヒセイ)がない為 もしかすると 通過して
加圧注入材でない木材に辿り着いて しまうかもしれません。
建物の全てが 加圧注入材でないので、これらの事を理解していなければ、
シロアリの被害に遭うリスクに、気付けないでしょう。

 シロアリ とは、そもそも どんな虫?
「住宅に使われている木材を食べる害虫」 シロアリは、
木材を主食にしているため、床下や柱など 家を支える大事な木材を食べて
ボロボロにしてしまう 困った虫なのです。
ただそれは、私たち人間の評価。自然界では、枯れ木や倒木などを分解するという
大事な役割を持った虫でも あります。
 ちなみに シロアリという名前ではありますが、実は アリではなく 
ゴキブリ の仲間です。

 シロアリは、木の内部がスカスカになるまで食べ尽くしてしまいます。
家の床や壁を支える柱の木材がスカスカになってしまうと、耐久性が低下して
家を支える力が弱くなってしまいます。
実際に 震災の時に全壊した家には、シロアリに重大な被害を受けていたものが、
多く 見られた・・・と、いう 調査結果もあります。

 シロアリの予防薬は、近年飛躍的に進化しました。
それは、安全面・臭い・効果 など 様々です。
そして今も 新しい薬剤が開発され続けています。
 また、環境問題が時代の流れと共にクローズアップされ シロアリ防除薬剤も、
環境汚染として 問題となってきた過去もあります。
 その為 現代のシロアリ防除薬剤は、環境に負荷が掛からないように
自然に分解される薬剤に 移り変わっています。
その薬剤効果が5年なのです。
 実際に 公益社団法人日本シロアリ対策協会 防除施工標準仕様書 では、
5年を目途に 再処理(シロアリ予防) すると、規定されています。
 協会では、「5年を超えて長期間有効な薬剤は、環境に良くない」 と、
考えています。その為 認定する薬剤の有効期間は、5年になっています。

それでは、”オヤジの呟き” をちょっと
 先日、街を歩いていると ホワ~ と ”春の香り” がしてきました。
沈丁花 の香りです。「何処に咲いているのだろう?」 と、探しました。
春のポカポカした日 縁側に座って ポ~ と庭の 菜の花 や 水仙の花
眺めていると、”陽だまりの匂い” を感じることが あります。
香りから 季節の移ろい を感じ取れたら、風流ですよね。

 豊かな感性を持つといわれる日本人。古くから四季折々の自然に親しみ
五感に語り掛けるような 物事に敏感です。
五感の一つ 嗅覚を刺激する香りの文化は奈良時代に始まり、平安時代には
貴族たちの間で一世を風靡しました。
雅なものとして扱われた香りの文化は、その後 ”香道” として体系化され
今なお受け継がれています。
 鎌倉から室町時代には 武士が台頭。激しい合戦を繰り広げる武士たちにとって、
お香は、茶と同様に、戦から離れ心を静めるためのものでした。
当時 ”香道” は、”茶道” や ”華道” と並び広まっていました。

 心地良い香りを持つ香木とは、自然変異により 香りを発するようになった木のこと。
同じ木でも、香木になるとは、限らず、条件が揃って初めて香木になります。
 例えば、常温で香りを放つ ”白檀” は、インドなどの東南アジアが
主な産地で、仏具や扇などにも使われる」高級品。
 ベトナムやインドネシアに生息する ”沈香” は、傷ついた幹が樹脂化して
香木になるまでに 20年~60年かかるそうです。
あまりの貴重さから、昔は金と同等の価値があったと 言われます。

 特定の香りを嗅ぐと、それに紐づいた経験がふと記憶に浮かび上がる。
そんな経験を、最近しました。
 先日 三越デパートの一階 化粧品売場を歩いていた時のこと。
懐かしい化粧品の臭いを嗅ぎ 遥か遠い昔の事を思い出しました。
その匂いは、若い頃 職場にいた憧れの女性上司が、いつも使っていた
香水の匂いです。普通の高級ブランドの香水とは違い
今まで 完全に忘れていました。
当時 その会社で、朝 エレベーターに乗ると、本人は見えずとも、
憧れの女性上司の香水の匂いが、ほのかに残っていると、
「今日は、事務所に来てるな。」と、勝手に想像し、
事務所のドアを開けるまでの、ほんの短い時間ですが、
淡い憧れで、胸が高鳴っていたことを、思い出しました。
 遥か遠い昔の事を、一瞬で思い出し 暫く余韻に浸っています。
(これって、認知症の前兆かも。)
学校の庭に咲いていた金木犀の香り、雨が降り出した時の土の匂い、
漁港の市場の潮の香り など。
ふとした時に嗅ぐと 当時の記憶が鮮明に蘇ってくるのは、香りが脳と
密接に繋がっているからと、以前に聞きました。

 最近 家の近くを休みの日には、愛犬と一緒に散歩しますが、
廻りの自然環境の変化が目まぐるしく、変わっています。
富士山の頂の雪が少なくなってきました。川の土手に先週は気が付かなかったけど、
菜の花 や 水仙の花 が咲いていました。日中の気温が高くなって、大山が遠くに
霞んで見えます。(冬の間は、気温が低く空気が乾燥しているので、ハッキリ見えました。)
川では、鯉が橋を渡る人に寄って来ます。水鳥(カモ)が水辺を泳いでいます。
土手の斜面が、枯れ草色だったのが、草が生えて緑色に変わっています。
樹木だって、葉っぱが皆落ちて枝ダケだったものが、息を吹き返し 新芽が出始めて
います。自然の営みとは、凄いですね。

 若い頃は、一人暮らしのアパートと、都心のビル群のオフィス の往復を
繰り返すだけで、季節の移り変わりには、まるで無頓着だったし
最悪なのは、現時点(その時 仕事している時)外では雨なのか 晴れなのか
荒天なのか 月夜なのか さえ、全く気に出来ない 窓のない事務所では。
ところが、だんだん歳を重ねると、季節の移ろいを感じ取れる 今の環境に
感謝し、幸せを感じます。

 外国の人たちとの会話の中で、日本には四季があることに 羨ましがられます。
日本には、四季があるだけでなく 縦長の地形から同じ時期でも
異なる気候や自然の変化を感じ取ることが出来ます。
春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪 のように 季節毎に名所が存在するのも
何度も足を運ぶ きっかけとなっています。
 もうすぐ 桜の季節です。
梅の花と違い 見ごろが1週間だけなので、休みと見ごろのタイミングが
マッチしない場合 また、来年に期待です。
そんな儚さが、日本人の心をグッと 掴むのでしょう。

 今回も 最後までありがとうございました。


投稿者プロフィール

坂本組 広報担当
坂本組 広報担当
株式会社坂本組の広報担当です。
私たちの強みは地域密着であり、伊勢原市を中心に地域の皆様とのつながりを大切にしています。
お仕事に関することから、地元のニュースや食べ物など日常のことまで、幅広く発信をしています。
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