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中庭がある平屋の間取りのポイントと注意点を紹介します!

平屋の住宅に中庭を設けることは、多くの方にとって魅力的な選択肢です。

しかし、その決定は簡単なものではありません。
この記事では、平屋に中庭を設けることのメリットとデメリットを探り、中庭のある家の間取りや設計のポイントについて詳しく解説します。

□平屋に中庭を設けるメリット・デメリット

中庭を持つ家は、その設計によって多くのメリットを享受できる一方で、いくつかのデメリットも抱えています。

*平屋に中庭を設けるメリット

1:採光性の向上

中庭を設けることにより、自然光が家の内部に容易に入り込みます。
通常、中庭はサッシや窓を介して居住空間と分けられ、家の中から中庭を眺められるように設計されることが多いです。
このため、太陽の光がサッシや窓を通して家の中に入り込み、日中は自然の光を用いて生活を送れます。
さらに、中庭に面した全ての部屋が明るくなり、中庭の緑も楽しめます。

2:プライバシーの保護

外部からの視線を気にすることなく、窓を開放できるのも大きなメリットです。
多くの人は、窓を開ける際に外からの目を気にすることがありますが、中庭に面した窓であれば、そのような心配は不要になります。
このため、よりプライベートな生活空間を確保できます。

3:自然の風を取り入れやすい

中庭を通じて、家全体に風を通せます。
これは、特に暑い夏の日などにおいて、快適な室内環境を作り出すのに役立ちます。
また、風の通り道を作ることで、自然の恩恵を受けながら、健康的な生活を送れるでしょう。

*平屋に中庭を設けるデメリット

1:建築費用の増加

中庭を設けることで、居住スペースが増え、結果的に建築費が高くなる可能性があります。
特に、中庭を加えることで外壁の数が増えるため、一般的に建築費用は高くなりがちです。
また、高機能や高性能のサッシを選ぶ必要がある場合、これがさらに費用を押し上げる要因になることもあります。

2:メンテナンスの手間

サッシの掃除や庭の手入れなど、日頃のメンテナンスが必要です。
特に、中庭は屋外であるため、季節によっては落ち葉が溜まる、虫や湿気に悩まされるなどの問題が発生する可能性があります。
また、塗装などのメンテナンスも通常の家より高額になる傾向があります。

3:冷暖房コストの増加

外気の影響を受けやすいため、冷暖房のコストが増加する可能性があります。
開口部が多いことから、特に外気温の変動が大きい地域では、冷暖房によるエネルギー消費が増える可能性が高いです。
また、花粉やPM2.5などのアレルギー物質が気になる場合は、特別な対策が必要になることもあります。

□中庭を設ける場合は3種類の間取りがあります

中庭のある家づくりを計画するとき、中庭の形状に応じて考慮すべき間取りは主に3パターンに分かれます。
「L字型」「コの字型」「ロの字型」という形状は、それぞれ独自の特性を持ち、住まいの雰囲気や利便性に深く影響を与えます。

1:L字型

この間取りは、開放的な空間を生み出し、自然光が豊富に室内に入り込むメリットがあります。
家の構造上、2面が外に面しているため、中庭からの光が家全体を明るく照らします。

しかし、その開放性がゆえに、外部からの視線に晒されやすく、プライバシーを保つことが難しい場合もあります。
特に、周囲の建物からの視線が直接中庭に入り込むような場合には、プライバシーの確保に工夫が必要です。

2:コの字型

このタイプは、3面が建物に囲まれた中庭を持ち、プライバシーを高めやすいという特徴があります。
家族が集まる中庭では、家庭菜園やガーデニングなどの屋外活動におすすめです。

ただし、開放された一面からの限られた視線が問題となることがあり、この視線を遮るためには適切な設計や植栽が求められます。

3:ロの字型

完全に壁に囲まれた中庭を持つこのタイプは、外部からの視線を一切受けることなく、高いプライバシーと防犯性を実現します。
また、中庭を中心にした間取りは、自然光を家の隅々に届け、居住空間を明るく心地よいものにします。

しかし、このタイプは、4面すべてに外壁や窓を設ける必要があるため、建築コストが上昇しやすいことがデメリットです。
さらに、室内の各部屋へ移動する際に中庭を回る必要があり、日常の動きが煩わしく感じられることもあるでしょう。

これらの間取りを選ぶ際には、立地条件、家族構成、そして日々の生活スタイルを慎重に検討し、自身のニーズに最も合致するタイプを選択することが肝心です。
中庭を取り入れることの利点と欠点、加えて各間取りの特性を深く理解し、熟考した上での決定を推奨します。

□中庭を設けるときのポイント

中庭を設計する際には、美しさだけでなく機能性も考慮する必要があります。
ウッドデッキの導入やシンボルツリーの植樹、生活動線の考慮、そして排水対策は中庭をより魅力的かつ使いやすくするための重要な要素です。

1:ウッドデッキで自由に往来

ウッドデッキを使用することで、中庭を快適なリビング空間のように活用できます。
縁側のように部分的にウッドデッキを設置することで、植物の植え込みやDIYスペースとしての利用も可能になります。

2:芝生やシンボルツリーで緑をプラス

中庭に緑を加えることで、見た目の美しさとリラクゼーション効果を高められます。
シンボルツリーとして「オリーブ」や「シマトネリコ」などの耐久性が高く美しい樹形の木を選ぶことがおすすめです。

3:生活動線を考える

中庭を挟むことで生活動線が長くなることがあります。
水回りやリビングダイニングの配置は、動線を短くし、使いやすい間取りにすることが大切です。

4:排水対策

中庭の排水対策は、湿気や水溜まりを防ぐために重要です。
勾配の設計や集水マスの設置により、雨水の効率的な排水を実現することが必要です。

□まとめ

平屋に中庭を設ける際は、そのメリットを最大限に活かしながら、デメリットを最小限に抑える工夫が求められます。
メリットとしては、自然光の採光性の向上やプライバシーの確保、自然との一体感を享受できることが挙げられる一方で、建築費用の増加やメンテナンスの手間、そして冷暖房コストの増加などのデメリットに対しては、事前の計画と対策が必要です。
中庭を設けるときのポイントを押さえることで、より機能的で快適な居住空間を実現できるでしょう。

投稿者プロフィール

坂本 祐弥
株式会社坂本組の坂本 祐弥です。
私たち坂本組は、伊勢原地域を中心に、地域への貢献と家づくりを通じて、お客様に末長く愛していただけるような住まいを提供しています。
私たちの強みは地域密着であり、伊勢原市を中心にスタートし、地域の皆様との深いつながりを大切にしています。
また、お客様の立場に立った仕事を心がけ、お客様一人ひとりの心に残る「感動」「満足」を提供し続けることを目指しています。

私たちの事業内容は、注文住宅を中心に、住宅の建築や不動産取引を行っています。
そして、それだけでなく、私たちの技術力は長年に渡り培われてきたものであり、高い品質を保つために、安心・安全のための施策やアフターケアにも力を入れています。
さらに、新時代の施工技術として「システム建築」を取り入れており、これにより生産効率の向上を図りながら、低価格、高品質、短工期の住まいを提供しています。

坂本組は、お客様の期待を大きく上回るサービスを提供し、感動を実感していただくことを目指しています。私たちの仕事の原点は、お客様の立場に立ち、お客様の声に耳を傾け、どうしたらお客様の笑顔を見られるのかを常に考えています。
そのために、お客様が何を求めているのかを感じ取る力や、変化に柔軟に対応できる発想力を持つスタッフが多数在籍しています。

最後に、私、坂本 祐弥としても、お客様との信頼関係を大切にし、一緒に最高の住まいを作り上げることを心から楽しみにしています。どうぞ、株式会社坂本組とともに、新しい住まいづくりの旅を始めてください。

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