坂本組ブログ

住宅のカビ対策                   R6.9.20                       

 「暑さ 寒さも彼岸まで」と、言うように、ようやく暑かった夏も終わり。           
7月の日本の月平均気温は、観測史上最も高くなりました。
8月も暑さは続き、全国各地で連続の猛暑日の記録を更新しました。
例年ですと、そろそろ ”彼岸花” の見ごろを迎える頃です。
如何お過ごしでしょうか? 建築部 松本です。

 カビと聞くと 梅雨に多く発生するイメージを持たれている方多いと 思います。
しかし、秋もカビに気を付けなければならない時期であり、
気づかないうちに大量発生してしまっていることもあります。
カビ対策は、掃除だけで大丈夫? そんなことありません。
リフォームで根本からカビをシャットアウトする必要あります。

①窓の結露が原因のカビには
 二重窓の設置でカビ対策リフォームが有効です。
結露はカビ発生原因のひとつです。壁紙や窓枠周辺にカビの生えやすい家、
冬になると、窓周りが水浸しになっているような家では、二重窓が良いです。
 二重窓 二重窓サッシとは、既にある窓の部屋側に追加して付ける窓のことです。
     二重窓は、ペアガラスとよく間違われますが、全く別物なので、
     注意が必要です。ちなみに、ペアガラスとは、
     複層ガラスのことで、2枚の板ガラスを使用して作られたガラスです。

二重窓効果 ・断熱効果 ・防音効果 ・結露軽減
     部屋側に取り付ける二重窓の事を一般的に内窓と呼びます。
     二重窓は、アルミに比べて熱伝導率が1/1,000 と言われる
     樹脂製が一般的で外気温に左右されにくい作りとなっています。
     また、二重窓の間にできる空気層で断熱や防音などの様々な効果
     を生み出しています。

②床下からの湿気が原因のカビには
 畳にカビが生えたり、絨毯やクッションフロアにカビが 生えてきたりする場合は、
床下からの湿気が原因の場合が多いです。
その場合 床下換気扇設置のカビ対策リフォームをして 湿気を逃がしてあげるのが
有効です。

③カビの生えない壁環境を作るなら
 漆喰塗り壁でのカビ対策リフォームがお勧めです。
漆喰は、天然素材を多く使用した塗り壁で、強アルカリ性なので カビが生えません。
和室の土壁など、カビが生えやすい素材の壁を 漆喰でカビ対策リフォーム
を行うことは、とても有効です。
 壁紙仕上げと比べて手間が掛かるので、費用は高めですが、
壁のカビ防止効果は抜群です。

 浴室乾燥暖房機

④浴室のカビがひどいなら
 浴室は黒カビが生えやすく、特にタイル浴室の場合、一度カビが発生してしまうと、
掃除がしずらいものです。
浴室乾燥機設置のカビ対策リフォームを行うことで、カビが生えづらくなる他
浴室で室内干しをすることも可能になります。

調湿効果とは?
 自然素材が周囲の水分量を調節すること。
調湿効果(調湿作用)とは、周囲の状態に合わせて空気中の水分を
吸収したり、放出したりすること。
 例えば、自然の木は、切り倒して加工した後も、自分の湿度を調節
しようと働きます。
周囲の湿度が高いと空気中の水分を吸収し、湿度が低いと木の内部の
水分を放出して、周囲の湿度を60%程に保とうとします。
 そのため 無垢材のような自然素材を家に取り入れると、
湿度の変動が少なくなり 快適に過ごせるのです。
ちなみに、 ”湿度60%” は、人が心地よく過ごせ
カビやウィルスが発生しにくい湿度とされています。

調湿効果のある建材が再注目されている
 昔の日本家屋は自然由来の調湿効果のある建材を用いて、
高温多湿の気候に対応してきました。
それに対し 現代の日本は木造住宅でも 壁や床に断熱材を入れ、
石膏ボード を貼っています。

断熱効果を高める代わりに 空気中の湿気も逃げにくくなり、
昔に比べて 湿度を調節しにくくなりました。
 その為 加湿器や除湿器などが欠かせなくなりました。
そんな中 調湿効果のある建材で湿度を調節することが
今 再び注目されています。

調湿効果のある建材
無垢材
 自然の木をそのまま使った建材です。
フローリングや天井など、無垢材を使ったインテリアは 人気です。
合板のフローリングと異なり、自然ならではの木肌を楽しめて
時間と共に風合いが変化するのも魅力です。
 フローリングなど無垢の板を張り合わせると、湿度により板同士の
継ぎ目に隙間が出来たり、再び埋まったりします。
その為 割れや反り対策が必須です。

井草の畳
 日本ならではの畳も、代表的な調湿建材。
天然の井草が湿気を感知し、水分を吸収・放出しています。
 ところが最近では、軽くて 安価な畳(スタイロ畳)が主流に なってきています。
畳の中心部が藁床の代わりに スタイロフォーム(断熱材)が入っているため
断熱性が高く 撥水機能・抗菌機能も備えている畳もあります。
その為 調湿性や耐久性は、期待できません。

珪藻土
 珪藻土とは藻の一種。珪藻の殻が化石になり、海底などに積もって出来たのが珪藻土。
珪藻土の表面に無数の穴があり、そこに湿気を溜めたり 放出したりして調湿します。
珪藻土は、耐火性が高い為、日本では七輪やレンガなどにも 使われてきました。
 最近では、バスマットコースターで有名になりました。
珪藻土自体は粘土状で固まらないため 泥や漆喰、化学物質などを混ぜて固めて
建材にします。珪藻土を壁に使うと、調湿効果や消臭効果があり 万が一燃えても
有害物質が発生しにくいのがメリットです。

  珪藻土の壁

漆喰
 漆喰は海のサンゴに由来する物質で、主原料は消石灰です。
消石灰に糊やつなぎを混ぜて水で練ると 漆喰になります。
漆喰を使った壁は「呼吸する」と言われ、原料の消石灰が空気中の二酸化炭素
をゆっくり吸収しながら 固まっていきます。
漆喰を壁に使うと、調湿効果や消臭効果があり、燃えにくいので キッチン
にも安心して 使えます。

 土蔵に使われている漆喰

多孔質セラミック
 粘土などの無機質を焼き固めて作ったのが、多孔質セラミックスです。
珪藻土のように表面に無数の穴があり、水分量を調節します。
タイル状にした製品が多く、扱いやすく DIY製品としても人気。
タイルの組み合わせ方により、インテリア性をアップ出来、
洗練された空間になります。

次は、「オヤジの呟き」です。
日頃から災害に対する備え
 自然災害国の日本で暮らすからこそ 日頃から災害に対する備えは、
行なっておきたいものです。
年に一度の ”防災の日” を機に日頃の防災対策を見直してみるのが
お勧めです。
 9月1日は、1993年(大正12年)に関東大震災が発生した日 であるとともに
暦の上では、二百十日に当たり台風シーズンを、迎える時期でもあります。
 また 1959年(昭和34年)9月26日には、 ”伊勢湾台風” があり
その被害は、戦後最大のものでした。
このことがきっかけとなり、1960年(昭和35年)に災害に対する心構えなどを
育成する目的で 9月1日が 防災の日と制定されました。

 関東大震災

 地震や津波などの自然災害は、時として、想像を超える力で襲ってきます。
しかし、日頃から防災対策をしておくことで、被害を少なくすることは、出来ます。
防災対策で大切なことは、自分の身の安全を守るために 一人ひとりが取り組む
「自助」。そのポイントを紹介します。

防災対策で重要な「自助」とは
 自らの命は自らが守る意識を持ち、一人ひとりが自分の身の安全を守ることです。
特に災害が発生した時には、まず 自分が無事であることが最も重要です。
「自助」に取り組むためには、まず 災害に備え、自分の家の安全対策をしておくと共に、
家の外において地震や津波に遭遇した時の、身の安全の守り方を知っておくことが
必要です。 また、身の安全を確保し、
生き延びていくためには、水や食料などの備えを しておくことも必要です。
 一人ひとりが平時からハザードマップを確認し、自宅の災害リスクを確認するなど、
自分の周りにどのような災害の危険が及ぶのかを考え、その被害をできるだけ少なく
するために、必要な対策を講じることが重要です。

地震が発生した時に身を守るには
 地震はいつどこで発生するかわかりませんが、気象庁の「緊急地震速報」を活用
することによって、強い揺れが来ることを事前にキャッチし、身の安全を守る
行動をとることができます。
 緊急地震速報は、地震発生直後に、震源や地震の規模(マグニチュード)を推定し、
各地における振動到達時刻や震度を予測し、可能な限り早く知らせるシステムです。
緊急地震速報は、震度5以上が予想された時に発表され テレビやラジオ、
携帯電話、市町村の防災無線などを通じて報知されます。
 緊急地震速報を見聞きしてから、強い揺れが来るまで数秒から数十秒の僅かな時間
しかありません。直ぐに周りの人に地震が来ることを知らせ、慌てずに身の安全
を確保するようにしましょう。

 地震で倒壊したアパート

【家の中では】
 座布団などで頭を保護し、大きな家具から離れ、丈夫な机の下などに隠れる。
慌てて外へ飛び出さない。もし、火事が発生した場合には可能ならば 火の始末、
火元から離れている場合は、無理して火元に近づかないようにする。
【商業施設などでは】
 施設の誘導員の指示に従う。頭を保護し、揺れに備えて身構える。
慌てて出口・階段などに殺到しない。ガラス製の陳列棚や吊り下がっている
照明などの下から離れるようにする。
【エレベーターでは】
 最寄りの階で停止させ、速やかにエレベーターから降りるようにする。
【街にいるときは】
 ブラック塀や自動販売機など倒れて来そうなものから離れる。
看板、割れたガラスの破片が落下することがあるので、建物周囲から
急いで離れる。
【山や崖付近にいるときは】
 落石や崖崩れが発生しそうな場所から急いで離れる。
【自動車運転中のときは】
 慌ててスピードを落とさず、ハザードランプを点灯させながら徐行し、
周りの車に注意を促す。周囲の状況を確認して道路左側に停車させる。
エンジンを止め揺れが収まるまで車内で待ち、揺れが収まったら ドアを
ロックせずキーを付けたまま車外に出て、安全な場所に避難する。
【電車・バスに乗車中のときは】
 つり革・手すりなどにしっかりつかまり、車外に投げ出されないように
気を付けると共に車掌・又は誘導員の指示に従う。
【津波警報・津波注意報が出たときは】
 海岸近くにいるときに、強い揺れを感じたり、津波警報・津波注意報を
聞いたりしたときは、直ぐにその場所から離れ、高台などに避難します。
初めて訪れた観光地など地理が詳しくない土地でも、「津波避難場所」
マークや「津波避難ビル」マークを目印に直ちに避難して下さい。
 また、津波は、河口から川の流れに沿って上流側にも追いかけて来ます。
河の近くにいるときは、流れに対して直角方向に素早く避難しましょう。

 津波避難タワー

ライフラインの停止や避難への備え
 大災害が発生した時は、電気やガス、水道、通信などのライフラインが
止まってしまう可能性があります。
ライフラインが止まっても自力で生活できるよう、普段から飲料水や非常食
などを備蓄しておくことが大事です。

また、自宅が危険な場合は、避難所だけでなく、安全な親戚や知人宅などに
避難することも考えてみましょう。
場合によっては、そこで避難生活を送ることになります。
避難生活に必要なもの(非常持ち出し品)をリュックサックに詰めて置き
いつでもすぐに 持ち出せるように備えておきましょう。

災害に備えた備蓄品の例
 ・飲料水・・・一人1日3ℓを目安に、3日分用意。
 ・食品・・・ご飯(アルファ米など 一人5食分を用意)、ビスケット、
    板チョコ、乾パン など一人最低3日分の食料を備蓄しておきましょう。
 ・下着・衣類
 ・トイレットペーパー、ティッシュペーパー など
 ・マッチ・ろうそく
 ・カセットコンロ

 能登地震、東日本大震災 他人事と思わず、被災した人たちの話 時々テレビで放送
されるドキュメンタリー番組を見て話を聞くことは、非常に良いこと と思います。


 













投稿者プロフィール

坂本組 広報担当
坂本組 広報担当
株式会社坂本組の広報担当です。
私たちの強みは地域密着であり、伊勢原市を中心に地域の皆様とのつながりを大切にしています。
お仕事に関することから、地元のニュースや食べ物など日常のことまで、幅広く発信をしています。
みなさまに親しみを持っていただけるよう更新を続けておりますので、ぜひ他のブログもご一読いただけますと幸いです。

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