坂本組ブログ

憧れのログハウス

 今日は 3月20日 春分の日です。
春のお彼岸です。これからは日中の方が長くなります。
ようやく冬が終わり 穏やかな陽気になっていきます。
ぽかぽか 暖かくなると、動物も植物も 動き出します。
建築部 松本です。

 ”ログハウス” の暮らしって憧れます。
魅力はやはり 木の香り でしょう。
そこに”薪ストーブ”あれば、一層癒されます。

 ログハウスの ”ログ” とは、丸太のこと。
ログハウスとは、一般的に丸太を積み重ねた壁に
よって構成される建物を指します。
 ログハウスと聞くと 数年前までは、リゾート地
の別荘 という印象が強い特殊な建築様式でしたが
近年では住宅としての機能や性能が見直され、
ナチュラルテイストへの憧れ 避けては通れない
エコロジーの問題、地球環境に対しての優しさなど
時代のうねりが ログハウス建築を永住用のログ住宅
として 認知されるようになりました。

 ログハウスは地球上に緑のある限り 決して滅びる事のない
これ以上崩しようもない太古の昔からある工法です。
唯一絶対普遍的と言っても 過言ではありません。
フランス、ドイツ、ポーランド、ロシアから北側の
ヨーロッパは、石作りの家以外は、みなログハウスでした。
 日本では、約1300年前に建てられた 正倉院の
校倉造りが有名で、江戸時代には 東照宮など
歴史的建造物が丸太組工法で作られています。

(正倉院 校倉造り)
ログハウスのメリット
 リラックス効果が高く 健康的
 ログハウスの魅力の一つは、何と言っても木の香り
でしょう。最近は樹木から発散されるフィトンチッド
のリラックス効果が注目されていますが、
天然木をふんだんに使用しているログハウスゆえ
その効果が高いと言えます。
また、木には調湿効果があり 室内が極端に乾燥したり
湿度が高くなることが ありません。
断熱性が高いことも相まって結露による健康被害
の心配が少ないこともメリットです。

ログハウスのデメリット
 定期的なメンテナンスが必要
 ログハウス特有のメンテナンスとして ”セトリング 
対策” があります。セトリングとは、施工後2~3年で
乾燥による木材の収縮と丸太の自重によって
ログ壁が約3~5㎝ 沈み込む現象のこと。
そのため 各メーカーでは、最初から沈み込みを計算して
例えば 階段の下に板を1枚入れて置き セトリングが
起こってから それを抜いたりします。
また、柱にジャッキを添えて置き、セトリング後に
調整することもあります。
 但しこれらは、たいていメーカーが、定期点検時
に行います。
 また、木材は、水による腐食の心配があるので、
ログ壁の定期的な塗装や防腐対策も欠かせません。
しかし 正倉院が約1000年以上も長持ちしているのは、
きちんと 大事にされてきたからです。

ログハウスの性能
 耐震性
 丸太を組み上げて壁を作るログハウス。地震で
揺れると 丸太同士が摩擦を起こし、その摩擦力で
揺れを吸収します。いわば丸太で組んだ壁が耐震装置
として働くのです。
「日本ログハウス協会」でも実物大のログハウスで
振動実験を行った結果、 ”阪神・淡路大震災” 並みの
振動を与えても建物の傾きが数㎜、小さな亀裂も
数か所だけで済んだことが 確認されています。


 耐火性
 木は燃える と言われますが、分厚いログ壁は表面が
燃えると炭化層が出来て表面を覆います。すると
表面に出来た炭化層の膜が丸太の内側まで酸素が行く
事を遮断するので、丸太内部まで燃え進むまで
かなり時間がかかります。その間に十分退避や消火が
しやすくなるので安全だと認められています。
 ログハウスの耐火性は、市街地に多い準防火地域に
建てることの出来る 準防火物として認められている
ことからも 証明されています。

 耐久性
 ログハウスも他の木造住宅も、木の家は湿気やシロアリ
による被害が心配でしょうが、しっかりと対処さえ
すれば長持ちします。例えば 759年に建てられた
奈良の正倉院は、ログハウスと同じように木材を積み
上げた構造です。海外にも200年~300年前に建てられた
ログハウスが いくつも残っています。きちんとメンテナンス
を怠らなければ長持ちします。

 断熱性
 小さな細胞で出来ている木は、細胞内に空気が入り
外部からの熱を遮るため、断熱性はコンクリートの
約12倍あると言われています。さらにログハウスの場合
丸太の厚みが100mm以上もあるので 外部の熱が
伝わりにくく、内部の熱が逃げにくくなります。
つまり、丸太は天然の断熱材なのです。その為
断熱材を使いません。

 気密性
 機械で丸太を精緻に加工するマシンカットログハウスは、
丸太の上下に凹凸をつけて組み合わせるなどして、隙間
をしっかりと塞ぐことが出来るため、気密性は他の住宅
と変わりませんし、外からの雨風や土埃、虫などが
入ってくる心配もありません。また丸太は木材ですから
室内の湿度が高ければ 水分を吸収し、低ければ水分を
吐き出す調湿機能がありますから、室内の湿度を一定
に保ちやすくなります。
   東洋経済新聞 「木造のはなし」 より

戸越銀座駅が「木造」ホームに変身した事情
 東急電鉄の駅舎リニューアルで木材をこれだけ活用した
例は初めて。
「木造の駅を木造でリニューアルするというのは、
全国でもめずらしいのでは。」

 今回のリニューアルで使われた多摩産材は丸太にして
約470本分 約120㎥。鉄骨像に比べて建設段階の
二酸化炭素放出量を約100t削減出来るほか、都内
で産出された木を使うことで森を育て、その木を使い
また植える・・・という 森林資源の循環利用を
促し 東京の森林・環境保全にも役立つという。


ナイス ビジネスレポート 「木造化の動き」より

 公共建築物等木材利用促進法 施工から14年
 木造の動きが民間で活発化
 国内の森林資源が充実する中、公共建築物等木材利用
促進法は、木材の利用の確保を通じて林業の持続的かつ
健全な発展を図り、森林の適正な整備及び木材の自給率
向上に寄与するため、2010年10月に施工されました。
同法は、木造率が低く、潜在的な需要が期待できる
公共建築物に重点を置いて、木材利用を促進することを
目的としています。

 気候変動、自然災害といった課題が経済成長や社会問題
にも波及する中、木材利用の拡大がSDGsの達成などに
貢献するとの視点から、木材・建築業界にとどまらず
経済界など、業界の垣根を超えて広く連携が進められ、
木材需要の更なる契機となりつつあります。



 新たな建材・部材が開発
 新たな木質部材等の製品・技術の開発も進み、中高層
や非住宅で木材を積極的に利用できる環境が整えられつつ
あります。特にCLT*や木質耐火部材に関する製品・技術
について、実際の建築物への利用が始まっています。
 CLTについては、2019年度には、国内の累計建築実績
が400件を突破しています。
木質耐火部材については、3時間耐火の認定を受けた
部材等が 開発され 15階建て以上の高層ビルを木造で
建築することが可能になりました。

 *CLT
  Cross Laminated Timber の略で
 ひき板(ラミナ)を繊維方向が層ごとに直角に
 交わるように貼り合わせた 大判の木質パネル
 建材です。
 住友林業 街を森にかえる環境木化都市のへ
木造超高層建築の開発構想W350計画始動
 木造で高さ350m、地上70階の日本一の超層
東京・丸の内地区に 2041年完成予定で建てる。
 現在の日本一の高層ビルは
1.麻布台ヒルズ森JPタワー 高さ325m 64階
2.あべのハルカス(大阪市阿倍野区)高300m
 60階



 

 ここからは「オヤジの呟き」です。
いよいよ春ですね。
春と言えば お花見、入学式、菜の花 思う浮かぶ
言葉がたくさんあります。
出会いと別れ、新生活が始まる季節でもあります。

 私も今から 約35年前に初めての海外生活
オーストラリア での生活を始めた頃のこと。
行く前は、オーストラリアでの新生活が待ち遠しく
楽しみで、出発日を指折り数えていました。
 ところが、いざオーストラリア シドニーに
着くと、何もかも 思っていたようには 進まず
不安に圧し潰されそうでした。
着いたばかりの頃は、日本人の知り合いもおらず
街で日本人ぽい人見ると、思わず声掛けますが、
日本語の分からない外人ばかり。
 心折れそうになる事も、何度もありました。
しかし 皆の反対を押し切り、自衛隊を辞め
はるばるオーストラリアに来たのだから
簡単に根を上げて 日本へは戻れません。
 そんな頃に、日本から送った荷物を取りに
シドニー空港 へ行きました。
(シドニー滞在 10日め位の頃)
すると、空港には 知らない外国の航空会社の
飛行機に紛れて、鶴のマークの日本航空の
飛行機が見えました。
まだ、たったの10日しか経っていないのに
あまりの懐かしさに 涙が出ました。
まるで、迷子になった小さい子供が、母親に
会った時のように。

 

 先日、車で走っていると 里山でキジを見ました。
キジは日本の国鳥です。
めったに見ることないので、自信ないのですが、
図鑑で調べて、全体に美しい緑色をしており 頭部の
羽毛は青緑色で、目の周りに赤い肉垂があったので、
間違いない と思います。

 (キジ)
 孔雀は、動物園でよく見かけますが、キジは見ないですね。

 (クジャク)

五感で春が感じられる 幸せを感じます。
 視覚ー 梅、桜、菜の花 花を見ます。
 嗅覚ー 沈丁花 の香りを楽しみます。
 聴覚ー ウグイス の鳴き声 捜します。
 身体 で風 陽だまり を感じます。
都会のビル群の中で働いては、昼だか 夜だか
外は 雨なのか晴れなのか 全く無頓着です。 

 もう 卒業式 シーズンも終わりましたが、
我々のように、昭和40年代~昭和50年代に小・中・高の
卒業式を迎えた方は、卒業式の歌と言えば、「蛍の光」
「仰げば尊し」が定番でした。 ところが、
平成からは時代の変化で
恩師への感謝を強要しているという考えや、古い日本語
の表現を理解することが難しい との理由で
歌われなくなったそうです。


 また、ちょっと前(昭和世代)まで、3月、4月の
公立学校に於ける 「君が代 問題」が話題に上がって
いました。入学式や卒業式で、教職員や児童生徒は
起立して 「君が代」 を歌うべきか 否か という問題。

 3月は、別れの季節。最近、6年間の学校生活の集大成
である「卒業文集」を廃止する小学校が出てきている
そうです。背景には 教員の人手不足や業務負担増が
あると言います。大人になって当時を懐かしむことが
出来る ”思い出の記録” を削らざるを得ない
教育現場の実態とは どうなっているのか。
 今では、モンスターペアレント が増え、文句ばかり
学校側に言い、子供の教育・指導は 親がせず
学校に任せきりとのイメージが強いです。
だから、業務負担が増えると、思います。
今では、学校の先生と医者の先生は、昔に比べ
随分と立場が弱くなったな と、思います。

最後まで 読んで頂きありがとうございます。

投稿者プロフィール

坂本組 広報担当
坂本組 広報担当
株式会社坂本組の広報担当です。
私たちの強みは地域密着であり、伊勢原市を中心に地域の皆様とのつながりを大切にしています。
お仕事に関することから、地元のニュースや食べ物など日常のことまで、幅広く発信をしています。
みなさまに親しみを持っていただけるよう更新を続けておりますので、ぜひ他のブログもご一読いただけますと幸いです。

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