和モダン平屋住宅で多くの方から支持を集めているのが、中庭のある間取りです。
建物の形状をコの字にすることによって、正方形や長方形の住まいにはない魅力を引き出せます。
しかし、様々なメリットがある反面でデメリットも存在します。
そこで本記事では平屋をコの字型の間取りにするメリットとデメリット、デメリットへの対処法を解説していきます。
Contents
□コの字の間取りのメリットとは?
コの字の間取りのメリットには以下の4つがあります。
・中庭を居室に取り込める
・外の光を居室内に取り込める
・居室内の風通しが良くなる
・プライベート性の高い庭を設けられる
それぞれのメリットについて解説していきます。
*中庭を居室に取り込める
平屋の間取りをコの字にすることによって、中庭を居室に取り込む余地が生まれます。
平屋の中央に中庭を作ると、実に快適な空間を実現できます。
例えば、中庭にウッドデッキを設け、床の面を居室の床の高さと同じにします。
そうすると、中庭が居室の延長にあるように設計できます。
中庭のウッドデッキ空間は、まるで室内の延長のように使用でき、アウトドアリビングとしての用途が生まれます。
このように、コの字型の間取りは、居室と中庭を一体化したような家づくりを可能にしてくれるのです。
もし外でもプライベートな時間を楽しみたいという方がいらっしゃったら、この間取りをプランとして検討してみてくださいね。
*外の光を居室内に取り込める
コの字型の間取りは、採光の面でも優れています。
一般的に、平屋は中央部分の日当たりが悪いとされています。
平屋は縦ではなく横に延びているため、中央部分まで光が届かないからです。
中庭をコの字型の建物の中央に配置すると、中庭から室内にたくさんの光を取り入れられるでしょう。
中庭に接している部屋に掃き出し窓のような大きめの窓を設置すると、その効果はより高くなります。
たくさんの光を取り込められれば、長時間電気をつけておく必要がないため、光熱費削減にもつながります。
*居室内の風通しが良くなる
日当たりだけでなく風通しも良いです。
太陽光と同様に、中庭からそれぞれの部屋に自然の風を取り入れられます。
掃き出し窓を設置すれば、その効果はより高くなるでしょう。
建物の中央に中庭があるため、風の通り道を確保でき、常に風を感じられる快適な住まいに仕上がります。
*プライベート性の高い庭を設けられる
4つ目のメリットは、プライベートな外の空間を設けられる点です。
外から見られないプライベートな中庭は、非常に魅力を感じる方が多いのではないでしょうか。
コの字型の間取りでは、三方向が建物で囲まれているため、外からは見られません。
コの字型の間取りにして、さらに堀や植栽を工夫することによって、外からは簡単に見られない空間を実現できるでしょう。
□コの字の平屋の欠点について解説します!
ただ、コの字型の間取りにもいくつかのデメリットが存在します。
それは「建築費用が高くなる」「メンテナンスに手間がかかる」「間取りや動線工事が難しい」の3つです。
これらのデメリットの対処法について見ていきましょう。
まずは建築費用が高くなることです。
通常の四角い形状の平屋と比較するとコの字型の平屋は形状が複雑であるため、建築費用が高くなります。
また、外向きの窓の大きさやグレードの変更などによって、建築費用が高くなることもあります。
建築費用を抑えるには、形状をシンプルにすることが大切です。
コの字型の間取りでコストが高くなるのは凹凸が増える点が原因なので、その他の部分の形状をシンプルにしましょう。
壁や窓、屋根の面積や素材などのグレードを再検討することも有効です。
次はメンテナンスに手間がかかることです。
中庭は庭ですから、定期的にメンテナンスが必要になります。
室内はおしゃれなのに、中庭は雑草が生い茂っているのは嫌ですよね。
コの字型の間取りで中庭を設ける際は、中庭を定期的にお手入れする必要があることを知っておきましょう。
また、雑草のお手入れだけでなく、中庭によってはウッドデッキのメンテナンスや窓ガラスの拭き掃除なども必要でしょう。
これらの作業を事前に想定して、掃除の負担やメンテナンス費用のかかりにくい素材を選ぶと、手間を削減できます。
最後は間取りや動線工事が難しくなることです。
間取りがコの字なので、生活や家事の動線に工夫が求められます。
ご家族のライフスタイルを確認して、動線を設計していきましょう。
確かに、中庭を通って住まいの反対側にショートカットすることも可能ですが、段差があったり、履き物を履き替える必要があったりするため、ストレスに感じてしまうかもしれません。
中庭の使い方に合わせて動線をつなげたり、分けたりして、快適な間取り作りをしていきましょう。
□まとめ
コの字型の間取りには日当たりや風通しが良くなったり、プライベート性の高い空間にできたりする一方で、建築費用が高くなり、メンテナンスにも手間がかかるようになります。
できるだけ形状をシンプルにすること、メンテナンスがそれほど求められない設備や素材を取り入れることを意識しましょう。
投稿者プロフィール
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株式会社坂本組の坂本 祐弥です。
私たち坂本組は、伊勢原地域を中心に、地域への貢献と家づくりを通じて、お客様に末長く愛していただけるような住まいを提供しています。
私たちの強みは地域密着であり、伊勢原市を中心にスタートし、地域の皆様との深いつながりを大切にしています。
また、お客様の立場に立った仕事を心がけ、お客様一人ひとりの心に残る「感動」「満足」を提供し続けることを目指しています。
私たちの事業内容は、注文住宅を中心に、住宅の建築や不動産取引を行っています。
そして、それだけでなく、私たちの技術力は長年に渡り培われてきたものであり、高い品質を保つために、安心・安全のための施策やアフターケアにも力を入れています。
さらに、新時代の施工技術として「システム建築」を取り入れており、これにより生産効率の向上を図りながら、低価格、高品質、短工期の住まいを提供しています。
坂本組は、お客様の期待を大きく上回るサービスを提供し、感動を実感していただくことを目指しています。私たちの仕事の原点は、お客様の立場に立ち、お客様の声に耳を傾け、どうしたらお客様の笑顔を見られるのかを常に考えています。
そのために、お客様が何を求めているのかを感じ取る力や、変化に柔軟に対応できる発想力を持つスタッフが多数在籍しています。
最後に、私、坂本 祐弥としても、お客様との信頼関係を大切にし、一緒に最高の住まいを作り上げることを心から楽しみにしています。どうぞ、株式会社坂本組とともに、新しい住まいづくりの旅を始めてください。
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